大道芸人　フーミンのあれこれ

例えば、ギターを初めて買って、ジャランと鳴らしたときのあの時の気持ち。

例えば、初めてステージ、人前に立って手が震えたり、声が震えたり、そんな感じ。

緊張するのは、思い描いてる自分とのギャップだったり、先走ったどうしようもない気持ちだったり。どうでもいいやと思ってると緊張しないからね。

いわゆる、よくねじれロックっぽい人たちが歌っている「衝動～♪」ってやつなのだろうけど、残念ながらその衝動がCDになるころには、ギターが上手くなっていたり、魅せ方が上手くなっていたり（それも大切だと思うけど）で、最初剥き出しだったその気持ちが、覆い隠されて見えにくくなっていく。もしくは、跡形もなくなって空っぽな言葉だけが響いたり。

一昨日、エイブル・オン・ラジオに関わらせてもらって、そんなことをずっと考えてた。

情熱だけは人一倍ある。たなこがで関わらせてもらってる田中さんは、上手く伝えることが多分日々出来ないことが多いので、伝えたいという気持ちは人一倍ある。だから、田中さんの歌はなんか響くなぁと思うのですね。

そこの部分をかってくれんかなぁと。もしくはそれだけで充分だと思うのです。

世の中には、〝こうでなきゃいけない〟っていう事はないんだ
ｂｙ ジョニー・ロットン